こんにちは!
「漢方であなたを元気に!」の酒見です。
コロナ禍は未だに出口が見えませんね。
なので極力人混みを避けるために、もっぱら野山ばかりに出かけています。
どこで感染するかは分かりませんが・・。
というわけで、今回は近場を散策。
スズサイコというとても珍しい野草です。福岡県の絶滅危惧種に指定されています。花というにはとても地味。草原ではなかなか見つけにくい植物で、しかも
日が当たると閉じてしまうというユニークさ。早朝または夕暮れ、悪天候の時を狙って行くと花の開花に出会えます。
花が閉じている様子がちょうど鈴が下がっているように見えるというのが、この名の由来です。
偶然見つけたときは嬉しくて「あった!!」と思わず声が出ました。
お馴染みツユクサは夏を彩る野草ですね。2枚の青い花びらをミッキーマウスの耳に似ているとの声も。
花は早朝から開き始め、午後には閉じてしまう半日花です。
古名は「つきくさ」といい、万葉集にも詠われています。
花びらの青色を衣に付けたのですね。
この青色は水に溶けやすいので、友禅染の下描きに利用されます。
雄しべは6本。そのうち3本はいちばん奥の鮮やかな黄色ですが、これはダミーで花粉は出しません。真ん中の1本と最前列に長く伸びた2本が花粉を出します。
ハナバチたちがいちばん奥の鮮やかな雄しべをめがけて花粉を採りに飛んでくると、そのお腹に花粉をくっつけて運ばせ、受粉を助けてもらうという戦略です。
運悪くハナバチが来なくても、お昼ごろから雌しべが花びらの方向にゆっくり巻き込み始めます。そして手前の雄しべも雌しべに寄り添うように一緒に巻き込むときに自家受粉もします。すごい仕組みですね。
生薬名は鴨跖草(おうせきそう)。炎症を鎮める働きがあります。
野歩きの途中でやぶ蚊に刺されてしまった時に、このツユクサの葉を揉みつぶした汁をつけると・・あらビックリ! 痒みもすぐにとれるし、刺された跡もなくなりますよ。お試しください。