こんにちは!
「漢方であなたを元気に!」の酒見です。
短かった梅雨から一転して各地で線状降水帯による記録的な豪雨災害の発生により東北や北陸、北海道で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
加えて台風や地震の発生も気になるところですね。
8月初旬、そんな天気の合間をぬってカルスト地形で知られる平尾台に花散策に行ってきました。
平尾台は日陰がほぼないので、この日も暑さは厳しかったのですが、雲が割と多かったので助かりました。
ノヒメユリ
たくさん咲いていました。
花径3~5㎝ほどの花。
ヒメの名の通り小さな可愛い花です。背後の黄色の花はアキカラマツ。
ウツボグサ
夏枯草(かごそう)とよばれるように、この季節にはほぼ茶色に変色しているのですが、ここでは辛うじて咲いている株がありました。
利尿作用や炎症を鎮める働きがあります。
ミシマサイコ
環境省の絶滅危惧種に指定されている野草ですが、ここ平尾台ではそこかしこに黄色の花を見ることができました。
根は「柴胡(さいこ)」という炎症を鎮める生薬で、さまざまな漢方処方に配合されています。
お馴染みのキキョウは野に自生している姿を見ることは少なくなりましたが、ここ平尾台では普通に見ることができる貴重な場所です。
秋の七草の一つに詠われていますね。
根は生薬「桔梗(ききょう)」として喉の腫れや痛み、咳止めなどの漢方処方に配合されています。
キンミズヒキの花のアップ。
タデ科のミズヒキの花は紅白、対して黄色の花なので金のミズヒキというネーミングなのでしょう。こちらはバラ科です。
生薬名を「仙鶴草(せんかくそう)」といい、収斂・止血の働きがあります。