ヤブコウジ
野山の林縁でよく見かけます。夏に小さな白い花をうつむき加減に咲かせます。
気を付けて見ていないと見過ごしてしまいそうです。
地下茎を横に伸ばして増えていきます。
生薬名は「紫金牛(しきんぎゅう)」。
葉や茎に咳止めの働きがあるとされています。万葉時代は山橘(やまたちばな)と呼ばれていたそうです。別名「十両」とも呼ばれます。
センリョウ
お正月の飾りに縁起物として欠かせない植物ですね。
冬枯れの林縁でこの赤い実を見つけると嬉しくなります。
抗菌作用や消炎作用があります。
打撲や骨折、関節の痛みに利用できます。生薬名「九節茶(きゅうせつちゃ)」は茎の様子に由来するのでしょう。
マンリョウ
この植物も赤い実をたくさんつけるので縁起が良い印象があります。
生薬辞典によれば、葉は咳止め、打撲傷、腫れ物に、根は清熱解毒の働きがあり、のどの痛みや扁桃炎、リンパ節炎に利用すると記されています。
生薬名は「朱砂根(しゅしゃこん)」。
この実の赤い色が大きな神社仏閣の朱色の柱を塗る朱砂に似ているからなのかもしれません。
以前はヤブコウジ科だったものが現在ではサクラソウ科に分類が変更されているのが個人的に違和感を感じています。
サルトリイバラ
この植物も以前はユリ科だったものがサルトリイバラ科に分類されました。
葉はガメノハという馴染みがあるかもしれませんね。
つる性で周囲の植物を利用して伸びていきます。茎は不規則に曲がっているので、サルが足を捕られるイメージなのでしょう。根に抗がん作用があるとされていますが・・。
ナンテン(南天)
赤い実を目にすることが多いと思いますが、たまに白い実のナンテンも見られます。
「難を転ずる」として、縁起のいい植物ですね。
のどの痛みを緩和するとしてのど飴に使われています。
出来たてのお赤飯の上にナンテンの葉を飾るのはよく知られています。
これは葉に含まれるナンジニンという成分とお赤飯の湯気が反応してチアン水素という有毒ガスが発生します。有毒といってもごく微量なので防腐・殺菌の働きをしてくれるのです。昔の人はどのようにしてこの働きを知ったのでしょう。
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