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初秋の身近な野草たち

こんにちは!

「漢方であなたを元気に!」の酒見です。

夏の終わりを告げるツクツクボウシの声も少なくなってきました。

足元の自然にも季節の移り変わりを感じるようになりました。

インフルエンザが早くも流行期に入ったようです。

うがい手洗いなどにも気を配って感染を防いでくださいね。

ボタンヅル

キンポウゲ科のつる性植物です。

花がよく似たセンニンソウの根は威霊仙(いれいせん)という生薬で、神経痛やリウマチの痛みの治療に利用されます。

ボタンヅルの葉の縁は鋸歯・ギザギザがありますがセンニンソウの葉は全縁で表面に少し光沢があるのが見分けるコツです。


茎枝のつき方をよく見ると、まるで神経が走っているように感じられます。

以前にもご紹介したかもしれませんが、この野草を見ると、昔の人は植物全体の姿から体のどの部分に効果があるかを導き出したのだと感服します。

そういう観察眼を持ちたいと思います。


我が家の庭に咲いているヘメロカリス。和名はノカンゾウ。

ヘメロカリスは属名で一日花という意味だそうで、朝咲くとその日の夕方にはしぼんでしまいます。

右の画像はピントが合っていませんが、手前の蕾がたぶん明日ぐらいに開花するでしょう。オレンジ色のは昨日咲き終わった花です。

この蕾は金針菜(きんしんさい)という生薬で、精神安定の働きがあります。

蕾を熱湯にさっとくぐらせて甘酢漬けなどで食べると、憂いを除き不眠を解消するのに役立つでしょう。


左はヌルデの実です。右の画像は6月ごろのヌルデの葉。ぱっと見ハゼの葉と間違えやすいですが、ヌルデは茎に翼があるのが特徴です。

雌雄異株なので、この赤い実がついているヌルデは雌株ということになります。

もう少し熟すと実の表面に白っぽい結晶のようなものがつくでしょう。

それを舐めてみると塩辛味を感じます。

海から離れた内陸に住んでいた人は、この実の塩気を利用したのかもしれません。

ヨウシュヤマゴボウの花と未熟な実です。背丈は30センチぐらいから2メートル近くまで伸びる野草です。

季節が進むにつれ実が黒く熟し、ぶどうの房のようにみえていかにもおいしそう。

でも全草に強い毒があるので注意が必要です。

普通にどこにでも生えているので、小さなお子さんは特に気を付けましょう。


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2025年10月の予定

 定休日:1,8,15,22,29

 

 

 

イベント

     

中医学基礎/薬草講座

 実施予定日:10月15日(水)

  時間:9:30a.m.~

  場所:津古の森

  参加費:1,000円  

 

  

※ 中国医学の基礎的な理論と季節の身近な野草(薬草)について知識を深め、さらに季節の特徴を加味した養生粥を作って食します。

 

※上記の参加費は災害被災地に義援金として寄付しています。