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初夏の身近な野草たち

梅雨に入り、植物たちは雨の恵みを受けて成長する季節ですね。

足元の自然の変化を見ようと、近くを散策してみました。


初めて歩いた道沿いで見つけたのがこれ。ミチヤナギという草のようです。

野草図鑑では見ていましたが実物に出会うのは初めてで、ちょっと嬉しかったです。

図鑑で見ていたのはこの画像ほど花の色が派手ではありませんでしたが、なんとも小さくてかわいらしい花です。

中国では萹蓄(へんちく)という生薬名で、清熱・利尿の働きが知られていて、尿道炎や尿道結石などの治療に、アケビの蔓(木通)やカワラナデシコ(瞿麦)、オオバコの種子(車前子)と合わせて煎じた液を使用しているようです。

身近な野草がそんなふうに使えるんですね。

ノビルの花が咲いていました。星を散りばめたような・・線香花火のようでもあります。可憐な花ですね。

早春の芽だちの時期に掘り起こして地下鱗茎をさっと茹でて酢味噌和えにし、春の薬草講座の折に皆さんに食べていただきました。とても好評でした。

初夏には花茎がぐんぐん伸びてこんな花を咲かせているんです。


ラッキョウと同じ仲間なので、においも味もラッキョウを小型にした感じです。

兄貴分のラッキョウは生薬で薤白(がいはく)といい、胃腸の働きを助けたり気の巡りをよくして痛みを鎮める働きがあります。ただ食べ過ぎると過ぎたるは・・・になるのでほどほどに。


ネズミモチの花は初夏の野を彩ってくれます。花びらがくるりんと反り返って、突き出た雄しべの先には黄色い葯。花粉がたくさん出ています。

冬には黒い実がたくさん付きます。その実の色と形がネズミの糞に似ていて、葉がモチノキに似ているところからのネーミング。

黒い実は女貞子(じょていし)という生薬名で、足腰を丈夫にして長寿へと導く働きがあります。


おなじみのチガヤはいたる所に生えていて白い毛を風になびかせていますね。

春まだ早いころ、このチガヤの穂が葉に包まれているときに葉を剥いて、柔らかい穂を食べていました。ほんのり甘いのです。

 戯奴がため我が手もすまに春の野に抜ける茅花ぞ食して肥えませ

紀郎女が大伴家持に送った和歌です。万葉の時代には普通に食べていたのでしょう。

生薬名は芒根(ぼうこん)。利尿作用に優れています。

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※中国医学研修のため、月に1~2回臨時休業することがあります。予めご了承下さい。

 

2025年6月の予定

 定休日:4,11,18,25

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 ※中国医学研修会のため

 

 

 

イベント

   

リンパマッサージ体験

 実施日:(火)

 時間:14:00~16:00

 お一人様20分/500円

※実施日が火曜日に変わりました。

  

中医学基礎/薬草講座

  2025年

 実施日:6月26日(木)

  時間:13:30a.m.~

  参加費:1,000円  

 

  

※ 中国医学の基礎的な理論と季節の身近な野草(薬草)について知識を深め、さらに季節の特徴を加味した養生粥を作って食します。

 

※上記の参加費は災害被災地に義援金として寄付しています。