こんにちは! 漢方であなたを元気に!の酒見です。
この2,3年、密を避けるために野外薬草観察を続けていましたが、ようやく6月から座学を再開しました。
あまりに久しぶりだったので、私自身は資料の作成など、準備に多少手間取ってしまいました。
参加された皆さんには久しぶりの再会を喜んでいただけたのではないでしょうか。
中国医学の基礎知識を一から復習するかたちで始めました。
私たちの身体はこの地球の自然環境の影響を受けているという、ごく当たり前のことを、陰と陽のバランスで考えていきました。
これからさらに中医学理論を深めていく予定です。
つぎは季節の身近な野草についてです。
紫色の美しい花を咲かせるウツボグサ
矢を入れる靭に似ているところからついた名前です。
夏の盛りになると花穂が茶色になるので生薬名は夏枯草(かごそう)。
花穂の部分を清熱解毒、利尿に用います。
この草を使って瘰癧(るいれき)という厄介なできものを治したと中国の古い民話に記されています。
オオバコは別名スモウトリグサとも呼ばれ、親しみのある身近な野草ですね。
この草の花茎を互いに絡ませ、引っ張って切れた方が負けという遊びを子供の頃にしたことを懐かしく思い出します。
この草は受粉に風を利用する風媒花です。
茎の下から順に、まず雌しべが細い糸のようにでて、その後、雄しべが花粉を出します。
左の画像では茎のいちばん下は受粉後の結実期、真ん中の白く見える部分は花粉を放出している雄性期、真ん中より上の部分は雌性期という三段階が一度に見られます。
この草も中国の民話があります。
漢の時代、戦に敗れ国に逃げ帰る途中の武将と兵士たちが膀胱炎で血尿がでて苦しんでいたときに、車を引いていた馬も血尿が出ていたのに、数日後には元気になり血尿も止まっていました。
なぜ馬だけが元気になったのか?その馬が食べていた草のおかげだろうと、武将と兵士たちもその草を食べたところ、すっかり元気になりました。
その草は馬が引く車の前に生えていたことから「車前草(しゃぜんそう)」と呼ばれるようになったとのことです。
炎症を鎮め血流を改善・利尿の働きにより、特に下半身のむくみをとるのに役立ちます。
種子も車前子(しゃぜんし)という生薬で、便秘解消に役立ちます。
若葉は茹でてあえものや天ぷらにして食べることができます。
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2024年9月休業日
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お一人様20分/500円
※実施日が火曜日に変わりました。
●中医学基礎/薬草講座
実施日:9月19日(木)
時間:13:30p.m.~
参加費:500円
※ 中国医学の基礎的な理論と季節の身近な野草(薬草)について知識を深め、さらに季節の特徴を加味した養生粥を作って食します。
※上記の参加費は災害被災地に義援金として寄付しています。
昨年度分は能登半島地震被災地に日本赤十字社を通じて送金いたしました。