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1月の薬草講座

こんにちは。

「漢方であなたを元気に!」の酒見です。

昨日(1月23日)は令和になって最初の当店の薬草講座を行いました。


ヤドリギ

落葉高木に寄生する雌雄異株の植物で、冬になり宿主木の葉が落ちるとよく目立ちます。上の画像はどちらも実がなっているので雌株です。

レンジャクという渡り鳥はこの実を好んで食べるのだそうです。

食べられた実は、ねばねばの糸の先に種子が垂れ下がった状態で鳥のお尻から便と一緒に排泄されるときに、その鳥が糸をぶら下げたまま別の宿主となる木に飛び移ると、種子はそこにペチョッとくっついて新たな宿主木の中に根を出し発芽するのです。

鳥に実を食べてもらって繁殖が成り立つのですね。

 

真ん中の画像は実の色が赤いアカミヤドリギ。

図鑑でしか見たことのなかったアカミヤドリギを南阿蘇で偶然見つけました。

全体像はこんな感じで宿主木にヤドリギがたくさんついています。

こんなにたくさんついている様子を見たのは初めてです。

まるで鳥の巣のよう。

鳥が実を食べて種子を運ぶので、人の手の届かない高いところについています。


生薬名は桑寄生(そうきせい)。薬用には茎葉を使います。

血圧を下げる働きや、関節リウマチで腰や膝がだるい・痛む・しびれるなどの症状の改善に効果があります。

 

漢方処方では「独活寄生湯(どっかつきせいとう)」に配合されています。

当店では「独歩顆粒」という商品名で取り扱っています。

 

95歳で亡くなった母は卒寿を迎えたころだったか、「最近足が弱ってゆる~い坂道でも途中で休まないと登れない」と言ったので、この漢方薬を飲ませると、1か月も経たないうちに「足取りがよくなったわ~」と、家から2kmほど離れた郵便局まで徒歩で往復!!「これで足に自信がついた」と喜んでいました。

センダン

上は実、下は花です。

実には整腸作用や腹痛を鎮める働きがあります。熟した実の果肉をすりつぶしたものは、ひび・あかぎれ・しもやけなどに利用できます。

樹皮には虫下しの働きがあります。

これはカマキリの巣といえばいいのでしょうか、この中にカマキリの卵がたくさん入っていて、春、暖かくなったころ、中からカマキリの赤ちゃんが孵化してぞろぞろ出てきます。

このカマキリの巣は生薬名を桑螵蛸(そうひょうしょう)といい、抗利尿作用があり、頻尿や夜尿症、尿失禁に効果があるのです。

こんなものが・・・と、受講者のみなさんびっくりしていました。

古人はどのようにしてその効果を見つけ出したんでしょうね。


講座の締めくくりは受講者のみなさんと養生粥をいただきました。

ちょうど運よく来店されたお客様にも飛び入りでお粥をご賞味いただきました。

今回は胃腸をいたわるカブのお粥に春の気配を感じるナズナ、ハコベ、ノビル、スイバを合わせ、受講者さん自家製の柚子みそでおいしく楽しいひと時にごちそうさま!

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定休日   毎週水曜日

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2024年10休業日

 定休日:2,9,16,23,30

 臨時休業日:13(日曜日)

 

 

イベント

   

リンパマッサージ体験

 実施日:(火)

 時間:14:00~16:00

 お一人様20分/500円

※実施日が火曜日に変わりました。

  

中医学基礎/薬草講座

 実施日:10月23日(水)

  時間:9:30a.m.~

    参加費:500円  

今月は野外観察会を行います。

  

※ 中国医学の基礎的な理論と季節の身近な野草(薬草)について知識を深め、さらに季節の特徴を加味した養生粥を作って食します。

 

※上記の参加費は災害被災地に義援金として寄付しています。 

昨年度分は能登半島地震被災地に日本赤十字社を通じて送金いたしました。