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中医学・中成薬とは

中医学とは

 中国の伝統医学のことをいいます。
 紀元前から今に至る約4000年の永い歴史の中で「人間は自然界の一部である」という考えに基いた理論と臨床を積み重ね、集大成した医学です。
 今、表に現れている症状に目を向けるだけでなく、その背景にある原因をつきとめ、人体に備わる生命力、自然治癒力を引きだし、根本から立て直す総合医学といえます。
 その特徴は次のとおりです。

整体観(せいたいかん)

 中医学理論の根底にあるのは「整体観(せいたいかん)」と呼ばれる考え方です。
 人間は自然界のなかで生きているわけですから、人体も自然界の法則から外れることはできません。
 例えば冷たい空気が下降し、暖かい空気が上昇して循環するように、私たちの体内もこの法則に基づき、バランスが乱れると顔は赤くなってのぼせを感じるが、下半身は冷える、というようなことが起こります。
 また自然界が朝昼夜、春夏秋冬と常に変化し続けるように、私たち人間の体も自然界の影響を受けて常に変化しているのです。
 こうした自然界の法則に則って、わたしたちの体にも変化が起こることを整体観(せいたいかん)として、症状の特定や漢方薬の処方の前提とするのです。

陰陽五行説

1. 陰陽学説
「自然界の現象はすべて対立する2つの性質に分けられる」という考え方です。


  上  天  太陽  昼  火  男  動  放散
  下  地    月   夜  水  女  静  収縮

の本質は放散力、つまり中心から外に向かう遠心性
の本質は収縮力、つまり中心に向かって働く求心性です。
ただし陰と陽は常に互いに影響し合い、単独で存在することはありません。

2. 五行学説
「自然界のすべての事物は、木(もく)・火(か)・土(ど)・金(こん)・水(すい)という5種類の要素の運動と変化によって生成する」という考え方です。
五行(木・火・土・金・水)の間の、「互いに生み出し、互いに抑制する」という、助ける関係と適度に抑制する関係によってバランスが保たれています。

互いに生み出す関係とは
■ 木と木の摩擦によって火が生まれる
■ 火が燃えてできた灰は土になる
■ 土の中には金属が生じる
■ 金属の鉱脈からは水が湧き出る
■ 水は木を育てる

互いに抑制する関係とは
■ 木克土➞ 木は土の養分を吸い取る
■ 火克金➞ 火はその熱で金属を溶かす
■ 土克水➞ 土は水をせき止めて流れを抑制
■ 金克木➞ 金属は刃物となって木を切り倒す
■ 水克火➞ 水は火の勢いを弱める

自然界のこの法則を自然の一部である人間の体(五臓)に当てはめたものが中医学の陰陽五行学説です。


”は腎臓・副腎・尿路・生殖器を表し、成長・発育・知能・生殖・老化に関わり、体液の代謝を調節します。
植物に例えると「根」に当たります。
鹹(塩)味は腎を養い、ものを和らげ、潤す働きがあります。

 

”は肝臓と胆のうを表し、血を貯え、血流をコントロールし、目・爪や筋に反映します。
植物に例えると「幹や枝」に当たります。
酸味は肝を養い、ものを引き締め収斂する作用があります。


”はポンプの働きをし、精神・意識を調整し、舌・顔色に反映します。
苦味は心を養い、固める作用・熱を除く働きがあります。

 

”は呼吸をつかさどる臓器で、「気(エネルギー)」の生成に関わり、全身のさまざまな機能を調整します。肺は鼻(気道粘膜)・皮毛(毛穴の開閉)に反映します。辛味は肺を養い、発散する働きがあります。


”は消化器を表し、飲食物の消化・吸収をコントロールして、肌肉となる栄養物に変化させ、全身にくまなく供給します。腎が「先天の本(遺伝)」とされるのに対して脾は「後天の本」とされ、口や肌肉に反映します。
甘味は脾を養い、全身を調和し、補う働きがあります。

中成薬とは

日本では「漢方薬」という言い方が一般的ですが、これは漢の時代に中国から導入された方剤という意味でこう呼ばれるのでしょう。
この時代の方剤の中心は『しょう傷かん寒ざつびょうろん雑病論』という、主に寒さによって起こる病(寒病)について記した古書に基づいています。
しかし、それでは解決できない疫病(熱病)に対処するうんびょう温病論との体系化が明・清の時代に行われました。当時日本は海外との交易を絶っていたため体系化された理論が普及していないという背景があります。
本場中国では漢方薬とは言わず、中成薬と呼びます。中成薬には現在日本で漢方薬として皆さんがご存じの処方を含め、さらに多くの方剤がありますのでさまざまな症状に対応することができます。

薬食同源

 中成薬の成分(生薬)は、植物性生薬(植物の根・樹皮・葉・果実・種子など)、動物性生薬(動物の体の各部位、肉・骨・内臓など)、またある種の鉱物など、自然の恵みを凝縮したもので成り立っています。
つまりそれは、私たちが普段の食事で摂っている、肉や魚や野菜などと同じ種類のものです。

 身近な食材それぞれにも、「温める」「養う」「冷やす」「解毒する」などの性質があり、その性質が私たちの身体に、緩やかですが確実に作用しているので、食事の偏りは体質の偏りを助長することとなります。
現在の身体の状態は、長年に渡って続けてきた食事を含めた生活習慣が傾向を生み、やがてその傾向性が偏りとなって現れているのです。
したがって身体の不調・偏りを立て直すには、薬をのむだけでは不十分。
食事を含めた生活全般を見直し、これまでを少しずつでも変える、あなた自身の取り組みが欠かせません。
季節ごとの食材の作用と料理法、五つの味(酸味・苦味・甘味・辛味・鹹(塩)味)のバランスのとり方などをアドバイスします。

プロフィール

酒見 裕子(さけみ ゆうこ)

 

自己紹介: 生年月日:1951年4月9日
出身地: 福岡県

平成元年に独立し、現在に至る。

中国医学理論に基づき、様々な症状に対して最適な解決法を提示することを常に心がけています。

 

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定休日   毎週水曜日

※中国医学研修のため、月に1~2回臨時休業することがあります。予めご了承下さい。

 

2020年9月の休業日

  9月23,30

 

10月の催し物ご案内

 

リンパマッサージ体験

 10月8日(木)

 14:00~16:00

 お一人様20分/500円

(ご予約承り中です)

 

薬草講座

三密を避けるため、野外講座を行います。

 

※緊急事態宣言解除に伴い、状況をみながら順次開催して参ります。

 

※上記の参加費は災害被災地に義援金として寄付しています。